著者: 瀬戸賢一
発行社: 講談社(現代新書)
発行年: 1995
レベル: 易
備考: Y先輩に「意味論がわかりません」と泣きついたら紹介された
意味論の主要概念であるメタファー(隠喩)について取り上げた本。理論的なものを期待していたが、具体例が中心だったような印象を受けた。とはいえ、メタファー、メトニミー、シネクドキについてとても分かりやすい具体例が挙げられているので、これらの区別を知るためだけでも大いに役立つだろう。
〈2006年8月31日追記〉
「認知言語学・文献案内88」(pdf)に同じ著者の『認識のレトリック』が載っていた。その項で『メタファー思考』にも言及があり、「親切な入門書」と紹介されている。
著者: 宗宮喜代子 (Paula Radetzuky 英訳)
発行社: 大修館書店
発行年: 2001/2003(英訳版)
レベル: 易〜普通
備考:
論理学・意味論・語用論の3分野に関して、『不思議の国のアリス』を使って解説している。
『アリス』の部分は予備知識がなくてもなんとか読めるが、その後に続く各分野の理論展開はついていくのがちょっと大変かも。何より、「アリスとウサギが〜」とかやってたのに次のページでいきなり真面目な学問話になるのでギャップに驚く。
ちなみに、著者の宗宮先生は東京外国語大学教授(2006年6月現在)。ホームページも作成していらっしゃいます。こちら
〈2007年2月19日追記〉
2006年12月、より一般向けの「アリス」が発売になりました。(残念ながら私は未読)