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2006年3月2日(木) Page1

空港〜シンタグマ広場   (1) 地下鉄シンタグマ駅ミュージアム   (2) 国会議事堂   (3) 無名戦士の墓


《エレフセリオス・ヴェニゼロス空港〜シンタグマ広場》

1日近くかけて、日本からついにギリシャへと飛んできた。東京とアテネの時差は-7時間なので、今日は31時間ある計算だ。日本時間では12時だがアテネは6時過ぎ、まだまだ一日は始まったばかりだ。今日は長い一日になるな。
尤も、この日が長かったのは別の原因があるのだが……それは最後まで読んでのお楽しみ。

入国審査を8時前に終え、空港からシンタグマ広場へと向かう。地下鉄が既に開通しているとのことだったが、6ユーロかかるのでバスにする。5番出口から出て、窓口(小屋?)でチケットを買う。空港→シンタグマ広場は3.2ユーロ。後で知ったことだが、昨日(2006年3月1日)から交通機関が値上がりしたらしい。ついてないな。
久しぶりに英語で会話、しかもお互い訛りがあるので、チケットを買うにもひと苦労した。同行者たちは3.2ユーロなのに、私だけ4ユーロと言われておかしいと思ったので、同行者のチケットをひったくって「これと同じやつ!」 今後うまくやっていけるか大いに心配になってバスに揺られていた。

空港バスチケット

↑バスのチケット(刻印は値段の下)

 

シンタグマ広場行きはX95のバスに乗る。『地球の歩き方』と全く同じ風景を目にし、笑い出す3人。
バスは街を普通に走ってるようなやつで、日本だと整理券が出てくるような機械にチケットを入れて刻印する。刻印しないと大金を取られるそうだ。なんて恐ろしい。

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(1) 地下鉄シンタグマ駅ミュージアム

空港から約1時間弱で、シンタグマ広場(Πλατεια Συνταγματος プラティア シンタグマトス) へと到着。この時点でまだ8:30頃。店も博物館も開かないので、地下鉄シンタグマ駅に併設されているミュージアムを見る。駅構内にあるので朝早くから開いているのだ。入場料は無料。この時間はラッシュアワーだが、新宿ほどの込み具合ではない。

地下鉄入口

↑地下鉄シンタグマ駅入口。青の(Μετρο「地下鉄」の頭文字)が地下鉄の目印。

 

展示品は石器や土器が中心。ギリシャといえば大理石像のイメージがあったが、そういうのはなかった。後でパルテノンなどで腐るほど見れるんだろうから、まぁいいか。タダだし、こんなもんでしょ。

シンタグマ駅ミュージアム

↑早朝なので観光客は誰もいない。

 

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(2) 国会議事堂&無名戦士の墓

シンタグマ駅から出てきて、本日2番目の名所、国会議事堂(Βουλη, ブーリ)に向かう。これはシンタグマ広場の向かいにあり、アテネ観光中に何度も目にすることになる建物だ。『地球の歩き方』にはパステル調と書かれていたが、私の印象では肌色だ。

国会議事堂

↑遠くから見た国会議事堂

 

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(3)無名戦士の墓

国会議事堂の真下には「無名戦士の墓」(Μνημειο του Αγνωστου Στρατιωτη.ムニミオ トゥ アグノストゥ ストラティオティ)(がある。独立戦争などで亡くなった兵士を慰めるものらしい。と聞くと複数葬られているはずなのだが、ギリシャ語だとなぜか単数形のような??(複数属格の語尾はων、単数属格はου) そもそもギリシャ語は墓じゃなくて記念碑(Μνημειο. 英語のmnemonic「記憶術」と同語源)だし。

無名戦士の墓

↑遠くから見た墓。ほんとに議事堂の真下ですね。

 

この墓には、トゥキディデスの言葉が書かれているそうな。古代ギリシャ語をかじったことがあるので解読しようと試みたが、全部大文字で分かち書きもせず、単語の途中で改行しちゃってるのでさっぱり分からない。

トゥキディデス

↑墓の中央左側。右のΜΙΑで始まるやつがトゥキディデスの言葉らしい。

 

墓の左   墓の右

↑墓の左側と右側にあった階段状の碑にもギリシャ語が。It's Greek to me!
(画像をクリックすると大きめの写真が見られます)

 

両脇には人形みたいなかわいらしい衣装の兵隊が2人常に立っている。特に靴先のポンポンが印象的だ。

墓を守る兵隊

↑白タイツにミニスカートがまぶしい

 

兵隊の交代式は日曜11時のが有名だが、普通のやつは毎正時やってて、毎時30分には両脇の交代が見られる。
交代式の特徴は、歩き方だ。やたらに手と足を上げて歩き、数歩ごとに足をぶらんぶらんさせる。なんでだろう。しかも、見てる人がいなくてもやってる。具体的には動画を見て欲しい。
【動画】「交代式の様子」(movファイル、2.85MB 要Quicktime player)

交代するのは2人のはずだが、なぜか3人出てくる。そして、1人は何もせずまた去っていくのだ。謎。

交代式

↑交代式の様子。なんとなく厳粛な雰囲気。

 

交代終了

↑勤めが終わり、どこかへ去っていく兵士3名。なんか楽しそう

 

そもそも、なんで墓を守るのだろう? 同じく交代式が有名なバッキンガム宮殿は王家が住んでいるからまだ分かるとして、襲われる心配のない記念碑を真夜中もずっと守っている必要があるのだろうか? 無名戦士たちへの敬意なのだろうか。それだけ独立戦争は重みがあるということなのだろう。


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