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奇食ハッチポッチ > ギリシャ旅行記 > 3月1日 > Page2

 

2006年3月1日(水) Page2

成田〜バンコク   バンコク国際空港   バンコク〜アテネ


《成田〜バンコク》

成田⇔アテネの直行便はないから、どこかでトランジットが必要となる。今回選んだのはタイ国際航空。別にタイが好きなわけじゃなくて、Yahoo!travelで格安航空券を探したらこうなった。欧州系だとアエロフロート(ロシア)もあったけど、モスクワには寒波が来てたし、零下40度のところに1泊しなきゃならないので冗談じゃない。いくら格安でも宿泊費で帳消しになってしまう。その点タイ国際航空は乗り継ぎの便がよい。22:15バンコク着、0:25バンコク発。つまり、次の便まで2時間しか開かない。日本より暖かい所ってのもポイント高いし。

そんなわけで、17時15分、我々を乗せた飛行機は無事成田を出発。タイとの時差は-2時間だから、7時間のフライトだ。座席は3・3・3で個人用テレビなし。去年乗ったケアンズもそうだったから仕方ないか。音楽チャンネルの11番にJポップ(TOKYO ROCK)があったので聞こうとしたら、チャンネルが10番までしかない! 成田発バンコク行きにはあまり日本人は乗らないんだろうか? 搭乗の際も日本語あまり聞こえなかったしなあ。
エンターテイメント映画は「イーオン・フラックス」とかをやってたようだ。日本公開前のせいか、字幕がなんか微妙だった。

我々3人は右側のブロック。窓を見たら……真っ白。翼だ。なんにも見えない。つまんなーい。次に期待しよう。どうせ寝ちゃうし。

動き始めてからすぐに救命ベストの説明。この説明はどこの飛行機でも一緒だね。ビデオにはタイ人が出演していて、最後には合掌してた。あれがタイの挨拶なんだろうね。フライトアテンダントもそうしてたし。
フライトアテンダントといえば、タイ航空のステュワーデスさんは民族衣装着てるんだよね。肩から布をかけるやつ(詳しくは公式サイトをご覧あれ)。綺麗だけど、動きづらくないんだろうか。最初は長袖だったけど、タイに着く頃には着替えていたような。どこで着替えるんだろうね?

飛行機の楽しみといえば、機内食。詳しい説明は〈奇食ハッチポッチ 番外編3 機内食〉に譲って、ここでは出たものを列挙するに留める。(食事をクリックすると写真にとびます)

おやつ(シートベルトのサインが外れた直後):おかき
夕食:チキン or シーフードカレー
おやつ(着陸1時間前):バニラアイスクリーム
ジュース(適宜):ロンガン、ココナッツ、アップル、オレンジetc.
なお、各食事の前におしぼりが配られるが、オーキッドの香り(?)がして素敵。
この夕食で困ったことがあった。1つ目はSeafood curryと聞きとれたのだが、2番目が何度聞いても「ポコポコライス」としか聞こえないのだ。私は魚介アレルギーなのでそのポコポコライスとかいうものにして、同行者たちはシーフードカレーにする。
ポコポコライスの正体は……これだっ!!

 

ポコポコライス

↑これが噂の「ポコポコライス」。

 

……なーんだ。思いっきり普通の和食である。後で考えてみたら、Japanese riceだったのかなあという気がした。旅行英会話では「フィッシュ or チキン?」と食材で聞かれると習ったのに、いきなりこんな応用編で言わんでくれ。
でまあ、ポコポコライスは良かったのだが、フィッシュカレーがいわゆるタイカレー(イエローカレー)で、同行者Αが東南アジア料理全くだめな人なので私のと交換してあげた。私は魚介類アレルギーなのでカレーに入ってるエビだけ除けてもらったが、エビ以外ほとんどカレーの具がなかったのでちょっと損な気分になった。なお、ポコポコライスのライスは日本米だったが、カレーのはタイ米だった。タイ米おいしいと思うんだけど、なぜか日本人には嫌われているようだ。

この飛行機の機内食ではもう1つトラブルがあった。2度目のおやつのアイスクリームは、蓋の裏にスプーンがついているはずなのだが、私のだけ入ってなかった。しょうがないので通路側に座っていた同行者Αに、スッチーに文句を言ってもらう。すると機内食用の金属製スプーンを持ってきてくれた。でも、でかいスプーンで1人食べてるとなんとなく周囲から浮いてる気が……。

アイスとスプーン

↑"spoon in the lid"って書いてあるのに入ってなかった! 嘘つきめ!
(スプーンは撮影用に同行者Αから借りた)

 

機内では寝たり本を読んだりメシを食ったり、みんな思い思いに過ごした。私はガイドブックをロクに読んで来なかったため、「全然勉強してなくてどうしよう」と入試直前の受験生みたいな心境に陥り、焦って必死で『地球の歩き方』を読んでいた。

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《バンコク国際空港》

タイっぽい飲食物を堪能したあと、飛行機はドンムアン・バンコク国際空港へ。ほぼ予定通りだ。乗り換えに2時間しかないので、遅れたらどうしようかとちょっとヒヤヒヤしたよ。
バンコクについたらめっちゃ暑くて(熱帯なんだから当たり前)、日焼けした半袖に囲まれると冬支度の我々はちょっと変な人。同行者Βは「ダウンジャケットを着てきたかったんだけど……」と言っていたが、思いとどまってくれて本当によかった。

飛行機を降りると、Transitなどの看板がタイ文字で書いてあって、ちょっと異国情緒を感じる。これぞ外国。初海外の同行者Αはちょっと興奮。

タイ空港

↑タイ空港にて。タイ文字さっぱりわかりませーん

 

バンコク→アテネの航空券自体は成田で発券済みなのだが、ゲートは書かれていない。つまり、バンコクで調べなきゃならない。ゲートに通じる道にTransitと書かれた紙を持ったおねえさん方がいたが、英語の発音が怪しく、航空券を見せて"Where should we go?"と訊いても"I don't know."で話にならん。おまいら何のためにいるんだ。しょうがないのでテクテク歩いていくと……

It's a small world! ロビーでひょっこり知り合いに出くわす。彼もトランジットでバンコクにいるらしい。なんでも、朝7時成田発の便で、乗り換えは8時間待ちだとか。行き先はロンドン・ヒースロー空港とのこと。前の晩は成田近くのマンガ喫茶で徹夜したらしい。陽が高くなってから出かけてきた私とは根気が違うな。
と、これだけの会話ならいいのだが、この知り合い、1を言えば100が返ってきて、こちらが2を言おうとするとさらに200返ってくる舌の達者な方で、トランジットが迫ってる今相手になんかしていたら絶対乗り過ごす!! というわけで見た瞬間思わず逃げ出してしまった。気を悪くしてないといいが……。
知り合いに背を向けひたすら空港内を歩くのだが、まだ時間が早いのか(1時間半しかないのに!)テレビ画面に便名が表示されてないわ、ゲートまでにやたらに店があっていつまで経っても着かないわで、焦燥感に身の焦がれる思いだった。格安航空券ゆえ、記載されした便しか乗れないのが気持ちに拍車をかける。憧れのギリシャまであと十数時間だってのに、こんなとこで足止めくってたまるかってんだ!!

必死に歩いたお陰で、なんとか検査場所までたどり着く。バックルを外して検査を受けようとしたら、頭を指差された。帽子も脱がなきゃならないそうだ。成田ではコートも脱がされたし、面倒な世の中になったなぁ。

審査を終えて待合ロビーに行ったら、30分以上余ってしまった。「そんなに急ぐことなかったのに。店見たかった」と文句を言う同行者2人。乗れないよりはいいじゃんか〜。

ぼーっとCNNなど見ながら待っていたのだが、ふと上を見ると、配線が丸見え。さすが発展途上国。あんまり冷房効いてないし。今年(2006年)に新空港が完成するとのことだから、今後に期待。
チェックイン時も、機械があるのに全部手で千切っていた。節電のため?

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《バンコク〜アテネ》

いくつか想定外の事態はあったが、無事バンコク発アテネ行 0:25 TG946便に乗り込むことができた。さぁ、これでギリシャにいけるぞ。落ちなきゃね。アテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス空港に着くのは6:15の予定。時差が-5時間あるから、11時間の長丁場となる。

乗り込んでみて、さっきまでとガラリと客層が変わっているのに驚く。みんなギリシャ人なのだ。聞こえてくるのは異国の言葉ばかり。成田→バンコク便は日本人もけっこういたし、タイ人は西洋人より日本人に近いのでそれほど外国を感じなかったが、今度は右も左もギリシャ人。無駄に緊張した。「うゎ〜、私ゼノフォビアかも」とわめいていたら同行者Αに怒られた。

なお、ここは無駄に「ゼノフォビア」の語源の話なので、興味のない人は次の段落まで読み飛ばしてください。英語のxenophobia(ゼノフォビア)「外国人恐怖症」はギリシャ語起源の単語である。前半のxenoはギリシャ語ξενος(アルファベット表記xenos, クセノス)「外国人;他のポリスからやってきた人」に由来する。これを使った、旅行者がよく目にするギリシャ語はξενοδοχειο(xenodocheio, クセノドヒオ)「ホテル」がある。看板などによく書いてあるので、宿を探す際には最初のξ(Ξ)を目印にするといいかも。
一方、-phobiaはギリシャ語φοβος(phobos, フォボス)「恐怖」に由来する。「フォボス」はギリシャ神話では軍神アレス(ローマ神話ではマルス)の手下なので、火星(Mars)の衛星の名前の1つにもなっている。-phobia「恐怖症」を使ったほかの単語には、acrophobia「高所恐怖症」、hydrophobia「恐水症(狂犬病の症状)」などがある。

座席の配置は同じく3・3・3だが、座席間が前より狭い。前を通れなくて困る。トイレに行きにくいじゃんか。長時間なのに困るなあ。

我々の座席は今度も右側。そして窓の外は……また真っ白。今度はエンジンである。帰りはまともな空が見れるといいな。

今度もテレビはなし。音楽も前のと同じラインナップだが、今度はちゃんとTOKYO ROCKが入っていた。ROCKなのに夏川りみが入っているのが納得いかないが、まぁいいか。平井堅のPOP STARもあったし。韓国モノなんてHeartful Seoulだし。ダジャレかいな。

映画は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 とかやってたっけ。遠いので今回も見られず。アテネ着が早朝だから寝ないといけないし。
寝る、と書いたが、窓際だった同行者Αはよく眠れなかったそうだ。というのも、窓際にある蛍光灯は室内が消灯しても点きっぱなし。寝たいけどまぶしくて眠れず、アイマスクをしていたっけ。通路側はいろんな人が通って気が散るので(後ろトイレだったし)、熟睡したい人は真ん中に座るようにしましょう。
ちなみに私は、フライトアテンダントの声がよく聞こえる通路側が好きです。"Orange juice, apple juice, wine?" "Apple juice please." "Here, sir/ma'am." "Thank you."などとさりげなく英会話できるのもいい。

例によって機内食の説明は〈奇食ハッチポッチ 番外編3 機内食〉に譲り、食べたものを文章で挙げておく。

夕食(乗ってすぐ):ポーク or フィッシュ
朝食(着陸1.5時間前):オムレツ or ソーセージ
飲み物(適宜):オレンジジュース、アップルジュース、水etc.

夕食は成田→バンコクで食べたばかりなのに、また夕食である。1日4食になってしまった。トランジットのことは考えてないんだろうか。
今回はギリシャ人が多いというわけもあって、味付けは洋風だった。でも夕食のポークが堅くて同行者Αは「スリッパだ〜」と文句を言っていた。

朝食前に目覚めたら夜が明けるところで、雲の上でしか見られない美しい朝焼けを目にすることができた。写真を撮るため3人で席の交換をしてバタバタやっていたら(だって座席が狭いんだもん)、前の人に睨まれたような……きっと気のせいだよな。

朝焼け

↑航空機から見る朝焼け。たぶん中東のどこか。

 

朝食は、ずーっと寝た後に出されるので、なんだか太らされそうで嫌だ。長距離便で2回食事が出ると「うゎ〜フィードロットだ」(豚を太らせるところ)と思ってしまう。こうなったら昼飯の分まで食べてやるぜ。

タイ航空の特徴として、バンコク発の便では到着直前に女性にオーキッドの花をくれる。これはバッヂになっていて、胸につけているギリシャ人が結構いた。同じ金払ってんだから男性にも何かあげればいいのに、とケチくさいことを考えてしまった。

タイの花

↑タイ航空でもらえる花。押し花にしたい

 

11時間のフライトと2回の機内食を乗り越えて、ようやくアテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス空港に到着。この舌噛みそうな空港名は何代か前の大統領をとったらしいよ。エレフセリオスの「セ」は「テ」と書いてあるガイドブックもある。ギリシャ文字ではθで、これは英語のth(third, thanks)と同じ発音。古代ギリシャ語では[th](tの音に強い息を伴う。「トゥッ」みたいな音。英語のtakeとかtopのt)と発音していました。

まだ早朝7時前だ、バリバリ回るぞ〜!!
しかしこのときは、本当に長い1日になることを誰も予想できていなかった……。

(2006年3月2日に続く)


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