×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

奇食ハッチポッチ > ギリシャ旅行記 > 3月2日 > Page5

 

2006年3月2日(木) Page5

(8) ケラミコスの遺跡


(8) ケラミコスの遺跡

ローマン・アゴラを出た時点でまだ陽が高かったので、少し遠いがケラミコスの遺跡(Κεραμεικο)まで足を伸ばす。ここもアクロポリス共通券の場所なので、回らないと損だ。

なぜケラミコスが町外れにあるかというと、ここは元々城壁の外だったからだ。ケラミコスは墓場なのだが、城内に埋葬するのはよくないと、こんな遠くに埋めていたそうな。
なお、ケラミコスでは陶磁も盛んで、英語のセラミック(ceramic)の語源となった。(古代ギリシャ語のκはラテン語・英語のcに対応する)

貧乏旅行なので交通機関なんか使わず(そもそも使い方がよく分からない)、西を目指してひたすら歩く。季節区分ではまだ冬だが、ギリシャは暖かい。日本だと4月中旬くらいの温暖な気候だ。しかも乾燥しているので、そんな中歩くとじりじり体力を奪われてゆく。ペリープテロ(街中のキオスクみたいなもの)で適宜飲み物を買うのが賢明だ。値段を調べたらミネラルウォーター500mlが0.5ユーロ、ジュースは1.5ユーロくらいだった。

ペリープテロ

↑アテネ市内で日本のコンビニ並みにたくさんあるペリープテロ。
コンビニと違ってトイレが借りられないのが難点。

 

途中、モナスティラキ駅を通りかかる。ここは地下鉄の駅だが、地上を走っている。

モナスティラキ駅

↑モナスティラキ駅と広場

 

ケラミコスの遺跡は予想以上に遠く、20分以上歩いてもまだ着かない。途中スラムに迷い込んだり、道が分からなくなったり、折り畳み傘をスラれたり(リュックの人は気をつけましょう)で、3人の気分は大幅にdown。行くことにしたのをちょっと後悔したが、共通券の元をとるためだから仕方ない。
それに、ケラミコスは古代ギリシャ語のΑ先生が「日本人はあまり行かない場所ですが、石碑の碑文がたくさんあるので興味深いですよ」とおっしゃっていたので、一度行ってみたい場所ではあるのだ。

30分以上歩きつめて、ようやくケラミコスにたどり着く。ところが、鉄柵ばかりで一向に入口が見えてこない。中にいる人に「入口どこですか〜!」と叫ぼうかと思ったが、とても間抜けなのでやめた。疲れた足を引きずりながら探すこと5分。反対側の通りにあった入口にようやくたどり着いた。

ケラミコスの遺跡

↑遺跡全景。よくわからない

 

遺跡内部は人もまばらで、人気(にんき・ひとけ)がないせいか案内もほとんどない。入口に案内板はあるのだが、肝心の展示場所に何もないので、どこが何やらさっぱり分からない。墓やら風呂やらでパッとした建造物がなく、あまり充実感がなかった。
ギリシャ語の碑文は確かにたくさんあったが、私の語学力では解読不可だった。無念。

ケラミコスの墓

↑ギリシャ人の墓。この中に骨を入れるんだったかな?

 

ギリシャでは糸杉をよく見る。ケラミコスにもたくさん生えていた。というのも、古代ギリシャでは糸杉は弔いの象徴とされていて、アポロンに愛された少年キュパリッソスは自分の鹿を誤って殺したとき「永遠に嘆き悲しむ姿にして」と糸杉に変えてもらった、という神話もある。

墓碑

↑墓碑と糸杉。こういう墓碑は考古学博物館にもたくさんあった。

 

疲れて座り込んだ同行者2人を残し、独りで遺跡を探索していると……草むらに謎の動く物体が!! 驚いてよく見ると、なんとだった。しかも2匹。亀って野生生物だったのか。てか、亀って海にいるんじゃなかったっけ? 「ウミガメの赤ちゃん」なら昔読んだぞ。
先の話になるが、シュリーマンの家に行ったとき亀のコインがあったので学芸員に「ギリシャに亀は多いのですか?」と訊いたら、普通にたくさんいるらしいことが分かった。(ギリシャ訛りでturtleが「ダードル」に聞こえた)

ケラミコスの亀

↑野亀、とでも呼ぶのだろうか。

 

とてもくたびれたし(骨折り損のくたびれ儲けって気分だ)、15時を回っていたので、一旦引き上げてホテルで休養を取ることにする。マリソルに預けた荷物も引き取らなきゃならないし。
帰りは地図をよく見て、スラムを通らないようにする。

途中の小さな教会の前で、カーニバルの行列に遭遇する。2006年は3月5日(日)までがカーニバルで、最終日はパトラなどで大々的な祭りが開かれるそうだ。

カーニバルの行列

↑民族衣装を纏った、華やかながら落ち着きのある行列

 

シンタグマ広場のマリソルに行き、荷物を受け取る。疲れきった3人を見て「もうだいぶお疲れのようですけど、大丈夫ですか!?」と声をかける会社の人。というのも、日程の都合でこの夜にツアー「アテネ by Night」を入れていたからだ。それに、到着日は観光は控えめにして、ホテルでのんびりすごすのが普通らしい。なのに我々は朝からバリバリ名所めぐり、もう8箇所も回ってしまった。「もう朝からいろいろ回ってきましたよ〜。8箇所も行ってきました!」と笑顔で自慢し、唖然とした社員を尻目にビルを出る3名であった。
出るときに困ったことがあった。エレベーターが故障していたのだ。電源が入っておらず、ボタンを押してもうんともすんとも言わない。仕方ないので、5階まで階段を往復する羽目になった。あぁしんどかった。

このページのトップへ


←前のページ(3月2日 Page4)へ  このページのトップへ  次のページ(3月2日 Page6)へ→  ギリシャ旅行記トップへ  トップページへ