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ローマン・アゴラを出た時点でまだ陽が高かったので、少し遠いがケラミコスの遺跡(Κεραμεικο)まで足を伸ばす。ここもアクロポリス共通券の場所なので、回らないと損だ。
なぜケラミコスが町外れにあるかというと、ここは元々城壁の外だったからだ。ケラミコスは墓場なのだが、城内に埋葬するのはよくないと、こんな遠くに埋めていたそうな。
なお、ケラミコスでは陶磁も盛んで、英語のセラミック(ceramic)の語源となった。(古代ギリシャ語のκはラテン語・英語のcに対応する)
貧乏旅行なので交通機関なんか使わず(そもそも使い方がよく分からない)、西を目指してひたすら歩く。季節区分ではまだ冬だが、ギリシャは暖かい。日本だと4月中旬くらいの温暖な気候だ。しかも乾燥しているので、そんな中歩くとじりじり体力を奪われてゆく。ペリープテロ(街中のキオスクみたいなもの)で適宜飲み物を買うのが賢明だ。値段を調べたらミネラルウォーター500mlが0.5ユーロ、ジュースは1.5ユーロくらいだった。
↑アテネ市内で日本のコンビニ並みにたくさんあるペリープテロ。
コンビニと違ってトイレが借りられないのが難点。
↑モナスティラキ駅と広場
30分以上歩きつめて、ようやくケラミコスにたどり着く。ところが、鉄柵ばかりで一向に入口が見えてこない。中にいる人に「入口どこですか~!」と叫ぼうかと思ったが、とても間抜けなのでやめた。疲れた足を引きずりながら探すこと5分。反対側の通りにあった入口にようやくたどり着いた。
↑遺跡全景。よくわからない
↑ギリシャ人の墓。この中に骨を入れるんだったかな?
↑墓碑と糸杉。こういう墓碑は考古学博物館にもたくさんあった。
↑野亀、とでも呼ぶのだろうか。
途中の小さな教会の前で、カーニバルの行列に遭遇する。2006年は3月5日(日)までがカーニバルで、最終日はパトラなどで大々的な祭りが開かれるそうだ。
↑民族衣装を纏った、華やかながら落ち着きのある行列
シンタグマ広場のマリソルに行き、荷物を受け取る。疲れきった3人を見て「もうだいぶお疲れのようですけど、大丈夫ですか!?」と声をかける会社の人。というのも、日程の都合でこの夜にツアー「アテネ by Night」を入れていたからだ。それに、到着日は観光は控えめにして、ホテルでのんびりすごすのが普通らしい。なのに我々は朝からバリバリ名所めぐり、もう8箇所も回ってしまった。「もう朝からいろいろ回ってきましたよ~。8箇所も行ってきました!」と笑顔で自慢し、唖然とした社員を尻目にビルを出る3名であった。
出るときに困ったことがあった。エレベーターが故障していたのだ。電源が入っておらず、ボタンを押してもうんともすんとも言わない。仕方ないので、5階まで階段を往復する羽目になった。あぁしんどかった。