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2006年3月5日(土) Page 1

(Σάββατο) πέμπτη / Μάρτιου / δύο χιλιάδες οκτώ (Σελίδα ένα)

 

〈ラリサ駅〉  ラリサ〜トリカラ  トリカラ〜カラバカ(含リコンファーム)


〈ラリサ駅からカラバカへ〉

今日はほとんど観光は行わない。明日メテオラを見学するため、カラバカ(カランバカ)(Καλαμπάκα)へ移動するからだ。
移動手段は電車(鈍行)。時間はもう3日の朝調べてきてあるから準備万端だ。

 

〈2012年5月25日追記〉【どうでもいいコラム】カランバカの発音について

カラバカは日本のガイドブックでは「カランパカ」ないし「カランバカ」と書かれていることが多いが、現代ギリシャ語での発音はカラバカである。
μπは英語のアルファベットで書くとmpであるが、現代ギリシャ語ではμπの発音は/mp/ではなく/b/であるため、μπά (mpa)は「ンパ」ではなく「バ」と聞こえる。
ちなみに英語のbにあたるβは/v/の発音に変化している。
英語での地名表記は発音に対応させているようで、Kalabakaとなっていた。
現地を訪問して以来、正しい発音は「カランバカ」なのか「カラバカ」なのか思い悩んでいたが、6年越しにしてようやくギリシャ人に会って解答を聞くことができた。
この質問に答えてもらうがために知り合いの知り合いのギリシャ人をわざわざ紹介してもらったので、誰かのお役に立てれば幸いである。

 

駅まで15分くらい歩くし、ぎりぎりに行って電車を逃すと取り返しがつかないので、今日も7時に朝食を食べる。
今夜はカラバカに泊まるから、荷物もまとめないといけないし。

ホテルからの眺め

↑ホテルの部屋からの眺め(5階)。あさっても同じ部屋かな

 

その甲斐あって、ラリサ駅(ラリッサ駅)に8時ごろ到着。
見よう見まねでチケットを買う。
これで後は電車が来るまでぼーっと待ってればいいだけだ。
ガイドブックで予習などしていると観光客だと狙われかねないので、8:50までベンチでぼーっと過ごす。

切符

↑カラバカ行き電車の切符

 

〈2012年5月29日追記〉
Google翻訳で切符の単語の意味を調べてみた。英語表記があるものは省略。
上段左: ΜΕΤΡΗΤΑ メトリタ 「現金」(cash)
上段中央:ΕΚΔΟΣΗ エクゾシ 「発行」(issue)
上段右: ΑΘΗΝΩΝ アシーノン 「アテネの」(所有格) (of Athens)
中段左: ΑΘΗΝΑΙ アシーネ 「アテネ」 (Athens)
中段左: ΠΑΡΑΘΥΡΟ パラーシロ 「窓」 (window) 窓側の席ってこと?
中段左: ΜΗ ΚΑΠΝΙΖΟΝΤΕΣ ミ カプニゾンデス 「禁煙席」(non smoking)
中段中央:ΚΑΛΑΜΠΑΚΑ カラバカ 「カラバカ」(Kalabaka)
下段中央:ΥΠΗΡΕΣΙΕΣ ΠΛΗΡΟΦΟΡΗΣΗΣ ΚΑΙ ΕΞΥΠΗΡΕΤΗΣΗΣ ΠΕΛΑΤΩΝ イピレシエス プリロフォリシス ケ エクシピレティシス ペラートン
  「情報サービスとカスタマーサービス」(どうもservice Information'sという語順のようだ)
下段右下:ΤΗΛ ティル 「電話番号」(おそらく「電話」τηλέφωνο ティレフォノ の略)

 
ぼーっと人間観察してくると、ギリシャの日常の一面が見えてくる。

まず、喫煙率が高いこと。
昨日のバスの中で「ギリシャは煙草の一大生産国であり、消費国でもある」と夢うつつに聞いたが、確かに多い。
老若男女問わずどこでも吸っている。
アテネは排気ガスでただでさえ空気が悪くなっているのに、さらに大気汚染を強めている気がする。
(といっても、1日出歩くだけで白いTシャツが黒ずんでくるデリーほどではないが)

あと、乞食(ホームレスではない)も結構いること。
旧市街では赤ん坊抱いて座っている女の人もいたし、駅でもマッチ売りの少女ならぬティッシュ売りの老女がいた。
〈2012年6月5日追記〉 ↑どうも「赤ん坊抱いて座っている女乞食」というのは間違った認識だったようだ。
ロマの民(ジプシー)は元々こうやって生活しているものらしい。
参考:ギリシャへ そしてギリシャから From Greece & To Greece
念のため、知り合いのギリシャ人にもアテネにロマがいることを確認したから、今度はたぶん合ってるはず。

で、ぼーっと1時間くらい待っていたのだが、9時を過ぎても電車がやってこない。
海外では電車が遅れるのは当たり前だと落ち着いていたが、9:15になっても来ないので電光掲示板を見ると、なんと次の電車になっているではないか!
そういやさっきアナウンス(ギリシャ語のみ)でカラバカがどうとか言っていたような……。
慌てて駅のインフォメーションで尋ねると「スレートに問題があり30分遅れる」とのこと。

で、ハラハラしながら待っていると電車がやってきた。
行き先表示は……電車の先頭にしか書いてなくて、見逃した。
慌てて乗客に聞くと、これは9:20発の電車だそうで、乗らなくて正解だった。

 

やきもきしながらさらに待つこと10分。ようやく電車が来た。
とりあえず、手近な乗車口から乗り込む。
周りを見ると、みんな新幹線のように切符を確認しながら座っているようだが、分からないからそのへんに座っちゃえ。(←こらこら)

案の定、本来の席の人が来て追い出された。
切符の見方を聞いたところ、一番下のΘ / Cl.というところが等級(Classの略?)と車両番号で、その上のPlace numberが座席番号らしい
ギリシャでは鈍行でも座席指定なのか。めんどくさいな。(そのせいで帰り大変な目に遭ったし)

この座席なのだが、連続して買ってもひとりひとりバラバラに買うと席が離れてしまう。
隣の窓口で買った同行者Βなんか車両まで違った。
お金の受け渡しが面倒でも、人数分まとめて買った方がよいだろう。

まぁ、出だしズッコけたけど、電車には乗れたし、後はカラバカまでのんびりしてればいいや。

と思ったが、トラブルはここだけでは終わらなかった……。

↑電車。数字は階級を表す(これは2等車)

 

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